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子どもの立場から見た熟年再婚について
人の結婚に反対する権利は誰にもありません
ちまたで時に耳にするのが、「熟年再婚したいのだけれど、子どもに反対されている」という話です。子どもの年齢によってもその反対の理由はさまざまですが、もしもその子どもというのが成人して独立して別に生計を営んでいるのなら、その反対は無視してよいというのが筆者の考えです。
だって、考えてもみてください。これが反対の立場ならどうでしょうか? 成人して独立して生計を営んでいる子どもが結婚したいというときに、親に反対する権利があるでしょうか? それと同じことです。
生計を同じくする場合には、話し合いは必要
これがもしあなたと子どもが現に同居していて生計を一にしているというのなら、話はまた当然別です。この場合は現実的な問題が多々あるでしょう。例えばあなたの名義の家に子どもが同居しているとして、あなたの結婚イコール、パートナーが新たにここに住むことを想定しているのか。その場合、子どもとの同居ということになるのか、または子どもは押し出される格好になって出て行くことになるのかなど、みんなで話し合って決める必要は確かにあります。現在家計を親子で分担しているという場合は、なおさらそうですね。
「財産」は「生計の同一」とはまったく別の問題
子どもの立場で反対する理由の1つには、「親が再婚すると、親の亡き後、親が再婚しなかった場合に比べれば子どもが相続する遺産が大幅に減る」ということもあるようです。立場を変えたとき、若い子どもが結婚しようというときに同じ理由で反対する親というのはめったにいないでしょうから、そう考えると、この反対理由は子どもとしてきわめて利己的というほかはないでしょう。
成人させた子に対して親は何の遠慮もする必要なし
結婚は一個の独立した人格が別の一個の独立した人格と出会い、ともに人生を充実させようとして臨むものですから、たとえ親子の間柄であっても、本来第三者に反対する権利などありません。ましてや自分を育ててくれた親のすることに子どもがあれこれ口出しするなど言語道断です。「自分の相続する財産が減る」などという理由を堂々と口にして反対する子がもしいれば、筆者だったら「では、どんな場合であってもあなたには一円も残しません。そうすれば、私が再婚してもしなくてもあなたの利害には一切関係しないでしょう」と断言すると思います。
子どもに寄りかかる人生を選ぶか、最期まで自分の命を輝かせる人生を選ぶか
反対する子どもの頭の中には、そもそも「全部自分がもらって当然」という考えがあるのでしょうし、そう思っていたのだとしたら、突如として自分の取り分が減るという話が持ち上がれば反対するのは当然だとも言えます。それは、親に感謝する心や自立心、人間としての品性などを十分に子どもに養ってきてやることのできなかった親の教育にも問題があった結果だとも言えますので、親として反省すべき点は反省しなければいけません。だとしても、自分自身の晩年をより輝かせるために決めた「再婚」という選択を、そんな自分勝手な子どもの横やりのせいであきらめてしまうことないでしょう。
自分が落ち着いていれば、意外のものも見えてくる
最終的には「子どもを取るか、新たなパートナーを選ぶか」のような二者択一に追い詰められてしまう人も多いようですが、すんなり話が運びそうにないと思ったらとりあえず急いで決着をつけるのはやめておきましょう。このことについて話し合っていく中で、子どもの思いがけない一面、パートナーの知らなかった一面も必ず見えてくることでしょう。まずは落ち着いてそれらをじっくり見きわめた後に再考しても遅くありません。感情的になるのだけはくれぐれも避けて、この大問題についての最善の落としどころを見つけてくださいね。