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豊かな心をはぐくめることにポイントを置いたパートナー選びを
熟年再婚を考えるとき、男女ともにどういった点にポイントを置いてお相手を探そうとするのでしょうか?
いろいろな声を拾ってみたところ、男女別にこういう声が多いようです。
男性の声
「自分が倒れたときは介護をしてくれる人がほしいなあ。施設で老後を送るより、住み慣れた自分の家で老後を過ごしたい。優しい女性と再婚できて最期を看取ってもらえれば理想だ」
女性の声
「正社員で働いていた期間が短いし、一人では大して年金がもらえない。年金の多い人と再婚したい。老後の生活は保障され、相手に先立たれた場合は遺族年金ももらえるし」
若い方々からするとあまりにも現実的な考え方のように思えるかもしれませんが、それぞれの立場はよくわかります。
お互いに利害が一致していれば、確かに良い組み合わせでもあるのでしょう。
でも、お互いに打算の勝った結婚では、不測の事態が生じたときが心配です。
例えば上記のカップルの場合、もしも女性の方が先に介護の必要な状態になってしまったときに、男性の方はきちんと女性の面倒を見る覚悟があるのでしょうか?
結婚生活を送ることの真の意味とは?
「病めるときもすこやかなるときも‥‥」という言葉がキリスト教の結婚の誓いとして有名ですが、ここの部分を詳しく言うと次のようになります。「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか」と。
つまり、「どんなときも真心を尽くす」ことのできる相手、「どんなときも真心を尽くしたい」と思える相手とするのが結婚だということですね。これを理想論だと言う人もいると思いますが、理想に向かってともに努力していく過程そのものを経験するべきことこそが、誰もが一度は結婚生活を体験してみるべき大きな意味であるのだとも言えます。
条件で選んだものは、その条件が失われたときは同時に価値を失います
まだ若い二人が出会い、これから人生がどう転んでゆくのもお互い次第というとき、男女一方、あるいは両方に転職があるかもしれないし、引越しがあるかもしれません。どんな子どもに恵まれるか恵まれないか、子どもの人数も性別も未知であるのが初婚のときです。何か思いがけないことにぶつかっては、話し合って協力して、その都度軌道修正をしていかねばなりません。
そんな若いときとは違って、熟年再婚の場合はどうしても男女ともに条件から入っていきがちな点は否めませんが、「何かが違う」「生理的に何か嫌」「一緒にいてもいつもテンポのズレを感じる」といったお相手とは、いくら条件面が整ってはいても結局長続きしないのではないでしょうか。熟年には若い方にはない経済力もあるのですから、「年齢的にあとがない」という焦りにとらわれることなく、じっくりと自分と本当に合う相手を探したいものです。
物やお金の豊かさよりも、心の豊かさを
もしもあなたが、「気の合わない人と行く世界一周豪華客船の旅」よりも、「気の合う人と今晩のおかずの材料を選びに近所スーパーへ散歩がてら出かける」方が楽しいことだと考えるタイプの方でしたら、どうか目先の損得勘定などに惑わされることなくパートナー選びをしていただきたいと思います。毎日の散歩道に見る四季の移ろいを話題に、飽きることなくおしゃべりのできるパートナーがいれば、それだけで十分豊かな老後生活ではないでしょうか。
キューピッドは若いカップルたちにしか矢を射ないなんて決まっているわけではありません。熟年の皆様にも「運命の人」との出会いが訪れますように心からお祈りしています。お見合いパーティーへの参加や婚活サイトの登録と利用など、自分でできることから積極的に始めてみる努力も、きっと良い結果に結びつくことでしょう。